クレジットカード決済の流れを理解しておこう。
クレジットカードの仕組みを知らなくても、問題なくクレカを使う事はできますが、クレジットカードを使った決済の流れを知れば、より深くクレジットカードを理解する事ができ活用できます。
興味の無い人はこのページを読み飛ばしてもらってもかまいませんが、せっかくですので、クレジットカードの仕組みやクレジットカード会社のビジネスモデル、なぜ利益が出るのかを理解しておきましょう。
「利用者」「加盟店」「クレジットカード会社」の三角関係
クレジットカードを使って支払をした場合の流れを時系列に沿って説明していきます。
まず、クレジットカードを持っているAさん(利用者)が、Bというデパート(加盟店)で買い物をしクレジットカードで支払をしました。
この時点でBデパートの商品はAさんに引き渡されますが、Bデパートは代金を受け取っていません。
次に、加盟店であるBデパートがクレジットカード会社Cに代金を請求します。するとクレジットカード会社Cは自分にとってのお客様である利用者Aさんのために代わりに代金を加盟店のBに支払います。
最後に、クレジットカード会社Cは利用者Aさんに対して加盟店に対して支払った分をまとめて請求します。
上の図がクレジットカードを使った決済の流れを分かりやすく図式化したものです。お分かりいただけたでしょうか?次はクレジットカード会社が儲かる理由を説明します。
クレジットカード会社はなぜ儲かるの?
クレジットカードを使って支払をする事でポイントを貯める事が出来る事は、クレジットカードのメリットで説明しました。
私たちがクレジットカードを使う場合には手数料などは取られません。
手数料を取っていないのにポイントを与えてクレジットカード会社はどのようにして儲けているのでしょうか?
クレジットカード会社の収益源としては年会費があります。
ゴールドカードやプラチナカードなどのランクの高いクレジットカードの場合、高いものであれば年会費が10万円以上のものなどもあるので、大きな収入源になります。
しかし、クレジットカードの中にはが年会費が無料のものがあり、実はほとんどのクレカが年会費無料です。
とすると、年会費以外のどこかで利益を出さなければクレジットカード会社は倒産してしまいます。
そこで、クレジットカード会社は加盟店に支払をする時に一定の手数料を差し引いて支払いをするのです。
これがクレジットカード会社の大きな利益となるのです。さきほどのイラストでいうと4の部分です。
例えば、手数料が3%とすると、加盟店は1万円の売上をした場合、クレジットカード会社から支払われる金額は3%の300円を差し引いた9,700円となるのです。
もうお分かりですね。
加盟店とすればカード会社に払う手数料が不要な現金での支払いの方が得なのです。
時々、クレジットカードを使えない店がありますが、その理由はクレジットカード会社に差し引かれる手数料が嫌だからなのです。
薄利多売で商売をしていて利益率の低いお店では、手数料を取られると利益が出なくなってしまいますので、クレジットカード払いができない事が多いです。
ただ、最近では多くの人がクレジットカードでの支払いを希望していますので、加盟店としてもクレジットカードでの支払を受け付けないとお客様に来てもらえないという事があります。
また、ネットショッピングなどの場合、クレジットカードで支払を受けたらクレジットカード会社が必ず支払ってくれますので、代金の取りっぱぐれを防げるというメリットもあります。
クレジットカード会社としては、代金を支払ったのに会員である利用者から代金を回収できなければ大損してしまいます。
そのリスク代として、加盟店から手数料をいただいているという事になります。