
マイホームブルーとは?
マイホームブルーとは、マイホームを建てる計画中や購入後に精神が不安定になる事を言います。
マイホームブルーになると、気分が落ち込んだり、不安が増して落ち着きが無くなったり、イライラするなどの精神状態になります。
マイホームブルーになると夫婦関係が悪化し、最悪の場合には離婚するということもあります。
このページでは、マイホームブルーの原因やその克服法について紹介していますので、ぜひ最後まで読んで下さい。
マイホームブルーの原因
マイホームブルーの原因はいくつかあり、人によって違います。
自分がマイホームブルーになっていると感じる場合、一度、その不安や理由を紙に書き出してみるとスッキリすることがあります。
住宅ローンの返済が不安
マイホームを購入するというのは、普通の人にとっては人生の中で最も金額の高い買い物になります。
金額の大きさと返済期間の長さをプレッシャーに感じ、本当に返済することができるのか不安になる人が多いです。
例え返済することができたとしても、家計の中で住宅ローンの返済の割合が大きくなり、生活に余裕が無くなり、自分の好きなことができなくなるのでは無いかと気分が落ち込む人もいます。
自分達のライフプランを立てて、収入の中で無理のない住宅ローンを組むようにしましょう。
土地や建物に縛られて簡単には引っ越しできなくなる不安
マイホームを購入してしまうと、賃貸物件に住んでいるのに比べて場所的な制約が生まれて、自由が効かなくなります。
マイホームに縛られて、長年その場所で生活をしなければならないということに、不安やイライラを感じる人がいます。
また、住んでいる地域によっては、近所付き合いが大変で、それがストレスに感じることもあるでしょう。
近所に大きなビルやマンションが出来て、日当たりが悪くなったりしても、マイホームを建てた後はどうすることもできません。
こういった、マイホームによって場所的に制約されるということで精神が不安定になる人がいます。
マイホームへの理想と現実のギャップが堪えられない
マイホームを建てる前は、いろいろと夢が膨らんでとても楽しい時間を過ごすことができます。
マイホームで家族と生活をしている風景、インテリアなどを自分の好みのものにするなどのイメージ。
家を建てる前には幸せいっぱいの家庭になることを期待しています。
しかし、実際に家が建って住み始めてみると、建てる前に想像していた夢のような暮らしと現実のギャップに愕然として落ち込む人がいます。
仕事の通勤時間が長くて、家族との時間が取れないなど、現実と理想のギャップが耐えられなくなってしまう人がいるので注意が必要です。
将来の漠然とした不安
多くの人が、35年という長期間のローンを組んで、3,000万とか4,000万円くらいの借金をします。
夢のマイホームを手に入れた嬉しさもあるけど、それと同時に、小さい子供をきちんと育てることができるか、離婚せずにずーっと妻や夫と一緒に暮らすことができるか、など様々な漠然とした不安を感じることがあります。
はっきりとした理由や原因は分からないけど、なんとなく不安に感じるという人が多いので、自分だけではく、みんながそうなんだと思って、それほど悩まないことが大切です。
マイホームブルーの解決法
マイホームブルーになるのは、ある程度仕方の無いことです。
程度の差こそあれ、誰もが少しはマイホームブルーになるものです。
大事なことは、マイホームブルーになった時に、どのように対処すればいいかです。
ここでは、マイホームブルーを克服するための解決法をいつくか紹介します。
自分で、マイホームブルーになっていると感じている人は、一度試してみて下さい。
模様替えやリフォームで気分転換や住みやすさを改善する
これはマイホームを建てた後に、マイホームブルーになってしまった場合の話ですが、部屋の模様替えをすることで、少し気分がスッキリすることがあります。
家の間取りや動線などが思っていたのと違って、ストレスを感じているようん場合には、特に効果があります。
あまりにも自分が思い描いてたものと違って住みにくさを感じて、塞ぎ込むような気持ちになるなら、お金はかかりますが、思い切ってリフォームをするというのも一つの手段です。
また、友人の家や近所の家の方が、自分の家よりも良く見えて、自分が劣っていると感じマイホームブルーになることもあります。
そんな時は、絶対に人と比べないという気持ちを持つことが大事です。
人はそれぞれ違って当たり前、自分は自分ですし、他人は他人です。
人と比べても意味がありませんし、比べる必要もありません。
マイホームでの楽しみを探す
マイホームブルーになると、家の悪いところにばかり目が行くようになり、それを見て気分が落ち込むという悪循環に入ってしまいます。
物には必ず良い面と悪い面があるので、悪い面が多少あったとしても、同時に必ず良い面もあるはずです。
子供が笑顔で楽しく遊んでる姿、家族で一緒に食べる何気ない食事、家族と過ごすゆっくりと流れる時間、日常の些細なことでも、そこに目を向ければ、必ず幸せを感じることができるはずです。
マイホームで楽しむことができる趣味を見つけるのも良いでしょう。
何かを集めるのが好きなのであれば、それを飾るスペースを設ける。
ガーデニングが好きなのであれば、自分でいろいろ調べて、思い通りの美しいものを作ってみる。
小さな事でもいいので、マイホームで楽しめることを少しずつ見つけていきましょう。
自分と他人を比べない
マイホームブルーの原因の1つに、友達などの他の人の家の方が自分の家よりも良く見えて落ち込むというがのあります。
人間ですから、どうしても人と比べてしまうことがあるでしょう。
でも、さきほども言ったように、自分と他人を比べても何の意味もありません。
自分は自分、他人は他人、自分と他人を比べることに意味は無いし、その必要も無いということをいつも心がけて、できるだけ気にしないようにしましょう。
好きな家具などを買って居心地の良い空間を作る
マイホームブルーになった時には、家にいる時間が楽しくなるような仕組みを作りましょう。
自分のお気に入りの椅子を買ったり、ソファを買ったりして、家にいる時間が楽しいと思えるとマイホームブルーは解消されていきます。
家にいることが憂鬱で、外出が多くなってしまうということもありますが、自分好みの家具を買って、居心地の良い空間を作ることで、少しずつマイホームが好きになっていくでしょう。
自分の家で過ごす時間が楽しくなり、自分の家が好きになれば、マイホームブルーは克服することができます。
不安や問題を書き出して1つずつ解決する
マイホームブルーになる原因は、1つではなくたくさんあります。
人によって、マイホームブルーになる原因は異なっていますので、自分が何が原因でマイホームブルーになっているのかを、一度紙に全部書き出してみましょう。
スマホのメモ帳に、憂鬱な気分になっていそうな原因を全部入力するというのでもいいです。
とにかく大切なことは、自分が感じている不安や原因を、思いつく限り書き出すことです。
その時に、これは違うなと考える必要はありません。
とにかく思いついたものは全部書き出すことが大事です。
紙に書いたり、スマホに入力したりして、自分のマイホームブルーの原因を書き出すと、不思議なことに心がスッキリして落ち着きます。
全て書き出すことで、今まで漠然と不安に感じていたことが、実はそんなに大した問題ではなかったということに気づくもとも多いです。
1つずつ見ながら、本当にそれは不安に感じるほどのことなのかをチェックしていけば、本当に深刻な悩みというのは、それほど多くない事に気づくでしょう。
この作業をすることで、自分がマイホームブルーになっている本当の原因を見つけることができます。
それが発見できたら、その問題を解決するように努力していけば、少しずつマイホームブルーを乗り越えることができます。
仕方がないと覚悟を決める
住宅ローンで大きな借金を背負ってしまう、結婚して子供が産まれて家庭を持ってしまう。
マイホームを購入するタイミングというのは、人生の大きな転換点にあります。
そういった時に精神が不安定になるのは仕方のないことであり、少なからず誰もが不安を感じます。
ある程度の不安を感じるのは当然のことなので、ここは思い切って、仕方が無いと諦めましょう。
そして、腹を据えて覚悟を決めて、これから頑張っていくという前向きな気持ちになりましょう。
あまり、くよくよ悩んでいても何もいいことはありません。
マイホームブルーにならないための家作りのコツ
ここからは、マイホームブルーにならないような予防法を説明していきます。
これらを少しでも取り入れて、マイホームブルーにならないようにしましょう。
住宅ローンが過度な負担にならないように余裕を持った資金計画を立てる
マイホームを立てる時には、あれもこれも欲しくなったりして、それを全て入れ込むと、予算をオーバーしてしまうことがあります。
長く住む家なのだから妥協したくないと考えて、予算オーバーをしがちになるのがマイホームです。
予算をオーバーして、負担の大きい住宅ローンを組んで、生活が苦しくなるというのでは本末転倒です。
特に、子供がいる人やこれから子供を作る予定の人は、将来の大まかなライフプランを考えて、無理のない住宅ローンを組むようにしましょう。
毎月の生活を切り詰めなければならないような、住宅ローンを組んでしまうと、それだけでマイホームブルーになる可能性が高いので注意が必要です。
立地や周辺環境を徹底的に調べる。昼だけでなく夜も確認する。
マイホームブルーになる原因の1つに、理想として描いていたマイホームやその環境と現実のそれとが大きく乖離していて憂鬱になるというのがあります。
家に問題がある場合には、模様替えやリフォームをすることで、ある程度は完全できますが、場所や周辺環境に関する問題の場合には、自分の力では改善することができません。
したがって、マイホームを建てる時には、立地とその周辺環境を徹底的に調べる必要があります。
その場所の利便性、学校まで距離、治安の良し悪しなど。
自分のライフプランを考えて、それに必要なものが、マイホームを建てる場所に備わっているかというのを調べましょう。
場所によっては、昼と夜で周辺環境が大きく変わることがあります。
立地をリサーチする場合には、昼間だけではなく、夜にも行って、その近辺を歩いたり、車で走ったりして、どんな雰囲気なのかをしっかり調べましょう。
夜になると、ガラッと雰囲気が変わる場所の場合、それを知らずにマイホームを建ててしまうと、理想と現実にギャップが生まれてマイホームブルーの原因になってしまいます。
昼と夜の両方の雰囲気を調べる事で、立地や周辺環境が原因のマイホームブルーは予防することができます。
間取りや動線を入念に考える
最初はなかなか気付かないけど、実際に家に住み始めて、ある程度の時間が経つといろんな悪い面が出てくると思います。
何か住みにくい家だなと感じる場合の多くは、間取りや動線が自分達のライフスタイルに合ってない事です。
そうならないためにも、家を購入する前に、しっかりと自分達のライフスタイルを考えて、そのために必要な間取りと導線を確保するようにしましょう。
モデルハウスやモデルルームの見た目の派手さに、気分が盛り上がって、見映えのする間取りや導線に惑わされないようにしましょう。
良く見せるために作られているモデルハウスと、自分達が毎日便利に生活するための間取りや導線は全然違うので注意が必要です。
経験豊富な大手ハウスメーカーの営業マンと相談しながら作る
注文住宅でマイホームを建てる場合には、出来る家の良し悪しは、ハウスメーカーや工務店の営業担当者に左右されます。
担当の営業マンが優秀な人であれば、家の出来も良くなります。
大手の良いハウスメーカーの場合には、大量のデータがありますので、どういう人の場合にはどんな家を建てれば成功するのかというノウハウがあります。
大手ハウスメーカーは、土地探しから、地盤調査、設計、インテリアデザインなどトータルに対応してもらうことができます。
今までの経験から、こうしたらいいですよ!と積極的に提案する力もありますので、自分たちだけで全て決めるのではなく、遠慮することなく、担当の営業マンに相談しながら間取りなどを決めていくと良いでしょう。
参照:たった5秒でハウスメーカーの営業マンのスキルを見抜く方法
住宅ローンの重圧から解放される努力をする
マイホームブルーになる原因で最も多いのは、やはり金銭的な不安です。
一生の中で、最も大きな買い物になり、多額の借金を背負い、長期間にわたる返済が続きます。
本当に、きちんと返済できるのか?という不安は誰もが感じることでしょう。
マイホームブルーにならないために、その不安を解消するための努力をするのも有効な手段の1つです。
本業で身に付くスキルを活かした副業をするとか、何か手に職をつけて、副業をしてお金を稼ぐとか、本業以外の収入とは別にもう1つ別の収入の柱を作ることができればベストです。
もちろん、副業が禁止されている場合もあるでしょうし、職種によっては副業をする余裕なんて無いということもあるでしょう。
そういった場合には、少しずつでもいいから資金を貯めて、少しでも投資に回して収入を増やすという方法もあります。
株式投資などをすれば、株主優待や配当金をもらえます。
少しずつ投資資金を増やす事で、少しずつ大きな金銭的リターンを得られるようになりますので、ぜひそういうことも考えてみて下さい。
大切なのは、家計を切り詰めてコストカットするだけではなく、同時に収入を増やすことも考えることです。
この両方を同時にやっていかないと、いつまでもお金に余裕ができませんし、マイホームブルーを克服することができないということにもなりかねません。
まとめ
マイホームブルーになる人は、多いですが、原因を考えてみると、程度の差はあれど、誰もがマイホームブルーになる可能性はありますよね。
別にマイホームブルーになるのが悪いわけじゃないし、マイホームブルーになるのは仕方が無いことです。
大事なことは、深刻なマイホームブルーになって、家を手放すことになったり、離婚したりして家庭崩壊というような事態になるようなことを避けることです。
そのために、この記事で紹介したように、事前にマイホームブルーにならないための予防策を取り、その後でマイホームブルーを克服するためにできることを少しでも実践するようにしましょう。
ある程度のマイホームブルーになることは仕方のないことだと開き直って、それを予防し、克服すればいいんだと思えば気持ちが楽になると思います。
