
大手メーカーでも信頼はできないぞ。
マイホームを建築する時に、ハウスメーカーを選ぶ理由として多くの人が考えているのは、信頼性だと思います。
大手で名前の知られている有名なビルダーに頼めば大丈夫だろうという信頼だと思います。
でも、実は日本で誰もが名前を知っているであろう大手のハウスメーカーに家を建ててもらった場合でも欠陥住宅が出来上がるという事がよくあります。
せっかく数千万円、場合によっては数億円のお金を払って家を建てたのに、その家が欠陥だらけでは本当に悲惨です。
そこで、欠陥住宅を建てられないために、こちらも情報武装する必要があります。こちらにもある程度の知識があれば、向こうの言いなりにならずにきちんと監視する事もできるし、戦う事ができます。
このページでは、まず大手住宅メーカーでマイホームを建てた場合に起こりがちなよくある欠陥住宅の具体例を実態を交えながらご紹介します。
まず、欠陥住宅というのがどのようなものなのかを知ってください。
柱・手すり等の傾きや床の不陸(ふりく)が多い
欠陥住宅と一口に言っても、欠陥の具体的な内容はいろいろなパターンがあります。
ここでは、欠陥住宅で最も多い柱や手すりなどの傾きと床の不陸(ふりく)について説明します。
【柱・手すりなどの傾きについて】
素人が目で見ただけでは分かりくい事も多いのですが、水平器やレーザーなどを使って調べると傾きが判明する事があります。
柱や梁が垂直・水平になっておらず、両端を計測すると数ミリずれているという事が時々あります。
少しの傾きの場合、家の引き渡しの際の最終チェックなどでも気づかない事が多いために特に注意しなければなりません。
できれば、水平器を買っておいて、時々柱など気になる所を水平器で調べるようにしましょう。
水平器はアマゾンなどで1000円以下で簡単に手に入るし、測るのも誰でも簡単にできますので、建築中から定期的にチェックすると良いでしょう。
常日頃からそういう姿勢を見せておけば、現場の大工さんも手を抜く事ができません。この人は手強いぞという事をハウスメーカーや大工さんに思わせる事が大切です。
【床の不陸(不陸)について】
欠陥住宅の中で、最も多く、絶対に許せないのが床の不陸(ふりく)です。
不陸という言葉はあまり聞きなれないと思いますが、簡単に言うと床がフラットではなく、膨らんでいたり斜めになったりしている事です。
これも引き渡しの段階では見逃す事が多く、入居してしばらくしてから気づく事が多いです。
床の不陸を発見する簡単な方法は水平器を床に置いて調べる事です。床に水平器を置くと一部の箇所が浮いていたり沈んでいたりしている事がよく分かります。
また、ゴルフボールなどを2〜3個ゆっくり床に置いてみるのも良い方法です。
完全に水平になっているフラットな床であれば、ゴルフボールはその場で止まって転がらないはずです。
しかし、不陸の床の場合には、いろんな方向にゴルフボールがコロコロと転がってしまいます。
床のフローリングの継ぎ目の部分が不陸になっている事が多いので、重点的に調べましょう。
ハウスメーカー側は、床暖房が設置されている床の場合、床暖房の熱で多少の不陸が発生すると弁明してくる事もありますが、床暖房の熱の影響だけでゴルフボールが転がるほどの不陸が発生することがまずありません。
生活に支障が出ないような少しの不陸の場合、ハウスメーカーや大工さんは床の張替えなどに応じてくれない可能性がありますし、訴訟などを起こしても法律的にも微妙な場合があります。
最も最善の防衛策は、建築中から常に床をレーザーや水平器でチェックして、少しでも傾きが発見されたら、すぐに報告してその都度直してもらうことです。
完成してからでは手遅れになってしまう事も多いので、注意しましょう。
少しの床の不陸は、生活に支障が出ないとはいえ、生活していて何か落ち着かず違和感を覚えるという事もありますので、絶対に許せない欠陥です。
