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住宅建築の見積もりでは次のポイントに注意しよう!
住宅建築に際しては発注前に見積もりを取るのが普通ですが、これについては内容をよく吟味して不明点を明確にしておく必要があります。
それを怠ると、大幅に予算をオーバーしてしまうこともよくあることです。
そんなことがないように次のポイントにしたがって十分に点検してください。
【ポイント1・見積もりの範囲】
例えば、坪単価○○円となっているような場合でも、その坪単価はどこまでの工事に適用されるかを確認することが必要です。
こうした場合、適用されるのは標準工事費に対してだけであることが多く、オプションなどその他の費用には適用されないことがほとんどです。
したがって坪単価の価格だけを重視することは避けましょう。
【ポイント2・不確定部分を見定めよう】
初期の見積もりには、打ち合わせで確定していない部分の費用は入っていません。
この理由は高いと思われないように曖昧な費用ははずしてあるからです。
これでは工事費の総額を掴めません。
それをしっかり掴むためにも、見積もり範囲がどこまでなのかはっきりと確認しておく必要があります。
【ポイント3・諸費用の総額を掴んでおく】
大手のメーカーなら諸費用も含んだ資金計画書を提示してくれますが、中小のハウスメーカーや工務店などでは明確に諸費用を示さない場合があります。
諸費用といってもトータルでは数百万円にも及ぶこともありますから、総額をしっかり掴んでおく必要があります。
【ポイント4・地盤調査や地盤工事に要注意】
特にRC造の家を建てる場合に注意しなければならないのは地盤です。もし地盤に問題がある場合、地盤改良工事が必要となる場合があり、かなりの費用が必要になります。
また、地盤を調査するのにも数十万円程度の費用がかかりますので地盤に不安がある場合には要注意です。
注文住宅の割引話には簡単に乗ってはいけない
マンションや戸建分譲住宅などは別ですが、注文住宅の割引には裏があることが多く、うっかり乗ると、後で後悔することになりますので注意が必要です。
その理由は次のことにあります。そもそも注文住宅は値段交渉の段階では商品はまだ存在しないのです。
つまりこれから工事に入るわけですから、工事次第で家の内容はどうにでもなるのです。
したがって、もしこの段階値引きが決まったとしても、メーカー側はその値引き分を工事に含ませることもできるのです。
また見積もりの段階で値引き分を何らかの項目に紛れ込ませているとも考えられるのです。
したがって、施主としては安易に値引き話を持ちかけることは止めるとともに、契約を迫る相手から持ちかけられた値引き話にも軽々しく乗るべきではありません。