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読書・書評

三島由紀夫は子供の時から天才だった。

2012年9月17日

1Q84

1Q84

つい最近まで、所謂小説という物に全く興味が無かったが、セールスコピーを書くために、いろんな小説を読むようになった。

ユーザーがのめり込むような、感情に訴えかける表現をうまく使えれば、確実にコンバージョン率を上げる事ができる。

世間で一流と言われている作家たちは、その情景が自然と目の前に浮かび上がってくるように、やっぱり上手い事書く表現するよね。テキスト情報だけで。

村上春樹の1Q84を読んで、結構楽しめたので、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドも読んだ。

あの時代に、よくあの世界観を創り上げたよね。ほんとに面白い。画像とか動画が溢れ返っているこの時代に、文字情報だけで、人を楽しませる事ができるって、素晴らしい能力だ。

ただ、凄味というか何かはよく分からなけど、三島由紀夫には及ばないなと感じた。

そもそも、比較の対象では、無いのかもしれないけど。

三島由紀夫は、多分天才なのだ。子供の時に書いた文章からして、レベル高いし。

11歳の時に書いたと言われている「我が国旗」という作文がこれ。

徳川時代の末、波静かなる瀬戸内海、
或は江戸の隅田川など、あらゆる船の帆には白地に朱の円がゑがかれて居た。
朝日を背にすれば、いよよ美しく、夕日に照りはえ尊く見えた。それは鹿児島の大大名、天下に聞えた島津斉彬が外国の国旗と間違へぬ様にと案出したもので、是が我が国旗、日の丸の始まりである。
模様は至極簡単であるが、非常な威厳と尊さがひらめいて居る。之ぞ日出づる国の国旗にふさはしいではないか。
それから時代は変り、将軍は大政奉くわんして、明治の御代となつた。
明治三年、天皇は、この旗を国旗とお定めになつた。そして人々は、これを日の丸と呼んで居る。
からりと晴れた大空に、高くのぼつた太陽。それが日の丸である。

凄すぎる…。それしか言えないわ。

辞書は、調べる物では無く読む物だと言ってたらしい。分からない時に調べるというような使い方では話にならないそうです。

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