
三菱地所ホームの基本的な情報
三菱地所ホームは、不動産デベロッパーの三菱地所の完全100%子会社で1984年に設立されたハウスメーカーです。
業界でいち早く全館空調システムを標準装備にした注文住宅メーカーで、全館空調システムを装備した「エアロテック」というブランドを主力にしています。
以前は、三菱地所が大規模再開発などをした土地を分譲地にして、建売住宅や注文住宅を建てて販売していましたが、現在は首都圏と関西圏だけにエリアを絞って営業しています。
特徴としては、やはり全棟全館空調システムの標準装備と2xNEXT(ツーバイネクスト)と呼ばれるツーバイフォー工法を進化させた技術です。
1台のコンパクトな室内機で家中の温度設定と換気を行う全館空調システム(エアロテック)によって、家の中の全ての場所の気温が快適な温度に保たれるので、大きな吹き抜けや、間仕切りの少ないコミュニケーションを重視した間取りを建てられるのが魅力です。
また、浴室などの温度も一定に保たれているために、お風呂から上がってきた時に寒いという感覚が無く、特に高齢者のヒートショックによる事故を防ぐ事ができます。
また、換気性能も高いため花粉症をはじめとする各種アレルギーなどの予防・改善にもつながります。
このように全館空調システムが標準装備されているというのは、やはりメリットが大きいです。
ただし、きちんとした基礎の施工や断熱がなされて、高い断熱性・機密性が保たれている事が大前提となります。
幸いにも三菱地所ホームは、第三者の監査を受け入れている数少ないハウスメーカーの1つですので、少し費用は発生しますが、積極的にホームインスペクターなどの第三者のチェックを入れると良いでしょう。
耐震性に関しても、木造枠組壁工法(いわゆるツーバイフォー工法)を独自の技術で進化させた2xNEXT(ツーバイネクスト)というものを採用しています。
ハイプロテクトウォールと呼ばれる高耐力壁やI型ジョイストと呼ばれる床根太を用いて従来の壁の耐力を50%アップさせることに成功し、震度7の1.5倍の大地震にも耐える耐震性を備えています。
デザインは、30代〜50代くらいの人に好かれそうなモダンなデザインが多く、デザインにこだわる人や間取りにこだわりたい、自由設計の注文住宅のように家を建てたいという人におすすめのハウスメーカーです。
比較対象になるハウスメーカーとしては、同様にツーバイフォー工法と全館空調をウリにしている三井ホームとなるでしょう。
平均坪単価は約68万円です。外構工事やガス水道電気の引き込み工事を含めると75万円くらいになるでしょう。
最後に注意点としては、三菱地所ホームのモデルハウスはかなり豪華に作られており実際に住むには不便な点もたくさんあります。
見た目の派手さというか豪華さにこだわって作ってあって、実際に多くの人が立てる家とはかけ離れているので、住宅展示場に行ってモデルハウスを見ても理想の家を見て夢を見てうっとりするだけということになりかねません。
標準装備の一般的な坪単価であのような家が建てられる訳ではありませんので、その点は注意しておきましょう。
これから住宅展示場に行く予定のある人は、こちらの「住宅展示場に行く前に絶対にした方がいいことは?」という記事も読んでおくと時間と労力を無駄にしませんので、ぜひご覧ください。
三菱地所ホームの住宅商品一覧
三菱地所ホームは、自由設計をウリにしているため他のハウスメーカーに比べると商品ラインナップは少なくなっています。
- 自由設計注文住宅 (ONE ORDER)・・・完全フルオーダーの自由設計住宅
- システム設計住宅(WIZE-H・WIZE-U)・・・シンプルな空間設計と仕様により建築にかかる費用を抑えたい人向けの商品
- 特別注文住宅(ORDER GRAN)・・・最高品質を求めた木造2x4工法の特別注文ブランド。世界に1つの住宅を建てたい人向けの都市型邸宅。
- 特別注文住宅(Extra)・・・鉄筋コンクリート造、鉄骨造など工法を問わない特別注文住宅。

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契約まではいかなかったけど、いろんな住宅展示場に行っていつも思うのは、営業マンが全員紳士的な人が多いということ。
悪くいえば、エリートな感じ。三菱グループだから当然かもしれないけど、大事なマイホームを任せるわけだからそういう点では悪い印象ではなくむしろ好印象。
デザインや間取りの細かい提案などもしてくれて、提案力があるハウスメーカーだなと思いました。ハウスメーカー業界では必ずしも超メジャーというわけではないけど、個人的な感想としてはかなりいいイメージです。