工務店とハウスメーカーの違いやメリット・デメリット、価格差などを比較して選び方を解説している画像

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ハウスメーカーと工務店

ハウスメーカーと工務店の比較|どちらに注文すればいいの?

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管理人 文字実
家作りで失敗する人には共通のパターンがあります。→ 家作りで失敗しないため住宅展示場に行く前に絶対にした方がいいことは?

工務店 VS ハウスメーカー

「家を建てよう!」と決意したものの実際に家作りを始めようとすると多くの人が一番最初に悩むのがどの業者に頼めばいいのかということですよね。

あなたもこんな事で悩んだことはありませんか?

  • 地元にある工務店に頼もうと思うけど、将来倒産する危険はないだろうか?
  • 大手のハウスメーカーの方が信頼と安心感があって良さそうだけど、値段が予算をオーバーしてしまう
  • 住宅展示場に行って立派なモデルハウスをたくさん見たけど、違いがよく分からず結局どのハウスメーカーを選べばいいのか分からない

家を建てるというのは、ほとんどの人にとって一生に1度有るか無いかというイベントなので、多くの人が何もわからない状態でスタートすることになります。

これは一般の人にとっては当たり前のことであり、あなただけの悩みでないのでご安心下さい。

ただ、全く無知のまま家作りをスタートすると、悪徳業者に欠陥住宅を建てられたりハウスメーカーの営業マンに上手く言いくるめられたりして、自分たちが本当に建てたかった家が建てられなかったという悲しい結果になりかねませんので、できるだけ勉強しておくことが望ましいです。

今、このホームページをご覧になっているということは、分からないなりにも必死で色々と調べようとされている中でたどり着いたのだと思います。

せっかっくこのホームページに来ていただいたのですから、業者選びのノウハウをすべてお伝えさせていただきます。

まず、最初にしっかりと認識していただきたいのは「業者選びで家の出来上がりは80%以上決まる」という事です。

悪い業者や自分が建てたい家に合わない業者を選んでしまったら、後でいくら努力しても、絶対に良い家は建たないということを頭に叩き込んでおいて下さい。それくらい家作りにおいて業者選びというのは大切なものです。

決して、住宅展示場に行って、そこにある豪華な現実離れしたモデルハウスを見て酔いしれて、営業マンの耳障りの良い営業トークに流されて簡単に契約するなんてことはしないで下さい。

そうやって家族全員の夢の詰まったマイホームが台無しになった例はたくさんあります。

でも、安心して下さい。このページを最後まで読めば、ハウスメーカー、工務店のどちらに頼めばいいのかや自分に最適な業者の選び方が手に取るように分かり、業者選びで失敗するということは無くなるはずです。

それでは、説明を始めます。

まず、大きく分けて家を建てる方法は3つあります。

  1. 大手のハウスメーカーに依頼する方法
  2. 地元の工務店(大工さん)に頼む方法
  3. 設計事務所(建築士)に依頼する方法

3つ目の設計事務所(建築士)に依頼する方法というのは、よほどデザインや間取りにこだわりがあって、家作りの全てに自分が関与して徹底的にこだわって家作りをしたいという人向けの方法です。あまり一般的ではないので、ここでは詳しい説明は省略します。

ここでは主に大手のハウスメーカーに注文するのか、地域密着で営業している地元の工務店に依頼するのかを比較していきます。

ハウスメーカーも工務店もどちらもそれぞれに特徴があって、メリット・デメリットがあります。

これから両者を比較しながら分かりやすく説明していきます。

ハウスメーカーの特徴、メリット・デメリット

まずは大手ハウスメーカーに住宅建築を注文する場合の特徴、メリットデメリットを説明します。

【ハウスメーカーの特徴、メリット、デメリット】

  1. 全国規模の広範囲に営業網を構築している総合住宅会社
  2. 住宅展示場にモデルハウスを出展している事が多い
  3. 最新の技術や設備がオプションで利用できる
  4. 部材の多くを工場で生産しているために品質が安定し完成までの工期が短い
  5. 実際の施工は地元の工務店・大工さんに請け負わせている事が多い
  6. 営業担当者選びが重要で、家の出来上がりに大きく影響する
  7. 住宅商品が標準化・規格化されているために、注文住宅でも間取りなど設計の自由度が制限される

大手のハウスメーカーの多くは売上高や住宅着工件数などの規模が非常に大きく、全国展開している総合不動産ディベロッパーという性質を有しています。

具体的な数字で言うと売上高で1兆円を超えるような規模のハウスメーカーがいくつもあります。

その総合力とスケールメリットを活かして、多額の広告宣伝費を投じて知名度を上げて全国展開したり、住宅の部材を規格化して工場で大量生産して品質を向上したりしてコストを削減しています。

規模の大きさから得られる倒産リスクの低さや住宅部材の規格化や工場での大量生産によって、高品質で安定した住宅部材が供給できる事などが大手ハウスメーカーのメリットです。

現場で全ての住宅部材を製作するより、工場という天候などに左右されない好環境で、あらかじめ住宅部材を製作する方が質の高いものを作れるのです。

工場である程度出来上がったものを現場に運び込むので、住宅の建築現場ではそれを組み立てていくだけというイメージになるので、工期が非常に短く短期間で家が建てられるというメリットもあります。

施工技術についても現場では組み立てるだけという作業になるので、一から全て現場の職人さんが組み立てる場合に比べ、て出来上がりの品質が現場の職人さんの技術に影響されにくく、一定の品質を確保しやすくなっています

ハウスメーカーに注文した場合でも、現場で実際に家を建てる大工さんなどの職人さんはハウスメーカーの人間ではなく、外注化された各地域の地元の工務店などの職人さんなので注意が必要です。

ハウスメーカーは受注だけをして、実際の施工は下請けの各地域の地元の工務店などの職人さんがするという構図になっています。

ハウスメーカーに注文する場合、実際に現場で施工する職人さんまで指定することはできませんので、家の出来上がりがその時々の職人さんの技術レベルによって大きく変わるということになります。

そこでハウスメーカーは、現場の職人さんの技術レベルによって住宅の品質が影響を受けにくいように事前に住宅部材を工場で作って、現場ではそれを組み立てるだけにしたり、施工プロセスをマニュアル化したりして出来上がりの品質にバラツキが出ないように工夫しています。

家作りに慣れていない人にとっては、ハウスメーカーに注文すると一定の品質を確保した家を無難に安心して建てられる、というのが大手ハウスメーカーに家作りを依頼する最大のメリットかもしれません。(ただしハウスメーカーに依頼する時でも過度に相手を信頼してはいけません。そのことについては下記の他のページで説明していますので、ぜひそちらもご覧ください。)

大手ハウスメーカーの欠陥住宅の実態 Part1

倒産したハウスメーカー。富士ハウス事件から学んで身を守る。

営業マンには予算を2割くらい少なく伝えなければならない理由

ハウスメーカーが行う見積もりと割引の裏事情

ハウスメーカーのキャンペーンとモニター選出のウソ

ハウスメーカーの営業マンの典型的な営業トークを見破る!

こんなハウスメーカーの営業マンは絶対にダメ!典型的なダメ営業マンのパターン

住宅展示場のモデルハウスのカラクリに騙されるな!

次に設計の自由度です。

私も実際に経験していますが、住宅展示場などに行ってモデルハウスを見て回っているとだいたいどこの営業マンも「何でもできます。」とか「ご希望の間取りに対応できます。」と言いますが、「その分追加料金が必要になります。」とは自分からは言いません。

ほとんどのハウスメーカーが自由設計の住宅に対応しているとアピールしていますが、実際にはハウスメーカーで完全に自由設計の家を建てようとすると「それは標準仕様の範囲外になりますので追加料金が必要です。」と言われます。

結果的に、間取り、デザイン、インテリアなどを自由に設計しようとするとかなり高額な料金が必要となり、設計事務所(建築士)に依頼してデザインしてもらって作るのと同じかそれ以上の金額が必要となります。

ハウスメーカーに依頼するメリットの一つとして、ある程度規格化された商品の中から選んで、それを自分に適したものに少し変更したものを作って料金を抑えるということにあります。

なので、何もかも自由設計にしてしまって割高になってしまうのであればハウスメーカーを利用するメリットがほとんど無くなってしまいます。

ただし、ハウスメーカーでも全く変更できないということではなく、規格された標準仕様の範囲内では、ある程度自由に設計することができますので、多くの人にはそれほど不自由はありません。何もかも自由に全てを変更することが難しいというだけです。

したがって、自分の思い通りに完全な自由設計の家を建てたいという人にはハウスメーカーは適していませんので、設計事務所や建築士に依頼して相談しながら一からデザインしていく方がおすすめです。

大手ハウスメーカーの営業マンはノルマが課せられていることが多いので、営業マンは契約を取るためにこちらの都合など考えずにノリだけで話している事が多いので注意しましょう。

余計にお金を払えば自由に設計できるのはいわば当然のことであって、一般的な住宅商品の価格の範囲内で自由に設計を変更するというのはハウスメーカーではできません。

次に地域密着の地元の工務店について説明します。

工務店の特徴とメリット・デメリット

まず、地場工務店の特徴、メリット、デメリットは主に以下のようなものがあります。

【工務店の特徴、メリット、デメリット】

  1. その地域に密着して営業しているために営業範囲が狭くフットワークが軽い
  2. 設計から施工やアフターフォローまで一貫して家づくりを依頼できる
  3. 広告費などの営業経費が少ないため価格が安い事が多い
  4. 地元の評判が地場工務店の生命線なので地域で長年営業していて実績・評判のよい工務店は良いところが多い

大手ハウスメーカーと反対に工務店の多くは小規模の会社が多く、営業範囲も地域限定となっていることが多いです。

大体の目安としては車で2時間以内くらいの距離で営業している事が多く、その地域に限定して地域密着で営業しています。

ハウスメーカーの場合、実際に現場で施工するのはハウスメーカーではなく下請けの地元の工務店であることが多いのですが、工務店の場合は、最初の相談の段階から設計、施工、完成の全てを工務店が責任を持って一貫して行っているので安心できます。

小さな工務店の場合には、ハウスメーカーの営業マンにあたる相談する人、設計する人、実際に大工さんとして現場で家を建てる人が全て同じなんて事もあります。

距離が近くてこまめに連絡を取り、簡単に軌道修正したりしてフットワーク軽く進めていけるので安心感はあります。

工務店で家を建てることの最大のメリットはハウスメーカーに比べて価格が安いことです。

大まかな目安として一般論で言えば、ハウスメーカーで建てるよりも20%~30%くらい安く家を建てることができます

大手ハウスメーカーは資金力を武器に知名度の高い芸能人やスポーツ選手などを使って大々的にテレビCMや新聞広告を打っていたり、全国の住宅展示場に豪華なモデルハウスを建築して営業マンを常駐させていたり多額の広告宣伝費を投入しています。

当然、その分が商品価格に上乗せされているので、価格が割高になっています。

他方で、工務店はそのような広告宣伝費を使わずに地元の評判、口コミ、紹介のみで営業していることが多いので、その分だけ価格を割安に抑えることができます。

大手のハウスメーカーでも一条工務店は比較的広告宣伝費を抑えて品質で勝負という営業方針を取っているのですが、その分価格が他のハウスメーカーに比べて安いかと言えば必ずしもそういう訳ではありません。ということはその分だけ他のハウスメーカーよりも品質が高いのかもしれません。(詳しくは一条工務店のページをご覧下さい。)

工務店の多くは営業エリアを狭く絞って、地域に根ざした経営をしているので、地元の評判が悪くなれば、瞬時にその地域で悪評が広まりその工務店は営業を続けることが難しくなります。

そのため会社存続のために必死で職人のプライドにかけて良い家を建てるというプレーッシャーが工務店にかかります。

ということは、長年同じ地元で営業を継続できているということは、それなりに実績があって信頼できる工務店であろうという推測が働きます

地元の工務店を選ぶのであれば、長年営業しているという歴史と実績があって、地元の評判が良い工務店の中から選ぶようにしましょう。

もし、あなたが地元で評判の良い工務店を知っているのであれば、そこに依頼すると安くて良い家を建てることができる可能性が高いのでおすすめです。

ただ、工務店はハウスメーカーに比べて以下のようなデメリットが考えられます。

  1. ハウスメーカーと比べて工期が長いこと
  2. 最新の技術などに対応できていない場合が多いこと
  3. デザインや間取りなどの提案力が弱い場合が多いこと

工務店は家作りに必要なほとんど全てを建築現場で一から施工することになりますので、あらかじめ住宅部材を工場で製造して現場に持ち込むハウスメーカーに比べると工期がかなり長くなる傾向があります

ハウスメーカーの場合建築が始まると3ヶ月くらいで完成することが多いのに対して、工務店の場合は平均的に6ヶ月くらいかかります。

ハウスメーカーは巨大な資本を使って大掛かりな研究施設を持っており、そこで最新の耐震技術など様々な研究をしているため最新技術や最新の設備を積極的に取り入れています。

他方で資本の小さな工務店はそのような研究開発をすることが難しく最先端の技術や設備に対応していないことが多いです。

もし、最新の耐震技術やソーラーパネルを使ったエコ住宅やスマートハウスなどを建てたいという場合には、工務店は適しておらずハウスメーカーに注文するのがおすすめです。

また、ハウスメーカーは各分野の専門家がたくさんいて、デザインや間取りなど、インテリアコーディネーターなどが様々な提案をしてくれたり相談に乗ってくれたりします。

他方で工務店の場合には、そのような専門家がいることは少なく、どのような間取りにするか、どのようなデザインにするか、どのような設備を使うかなどを自分でカタログや雑誌などを見ながら決めなければならないことが多いです。

したがって、時間が無かったり、そこまで積極的・能動的に家作りに関わるのはちょっとしんどいと思う人の場合には、工務店は向いていないでしょう。各分野のプロと相談しながら進めていけるハウスメーカーの方が向いています。

ここまで理解していただいた上で工務店の方がいいかなと感じている人のために、自分が家を建てる地域で良い工務店を選ぶ方法をいくつか教えますので、ぜひ参考にして下さい。

【良い工務店を選ぶコツ】

地元の工務店で良さそうなところを見つけた時に、本当にそこでいいのかどうかを調べるポイントがいくつかあります。

まずパンフレットやカタログは必ずもらいましょう。

パンフレットやカタログをしっかりと読み込めば、その会社の歴史や実績、社長の経歴や人柄、社員の誠実さ、保証の内容などがわかります。

また、どういった第三者機関から保証を受けているか、完成保証を受けているか、様々な情報を知る事もできます。

またインターネットでその住宅メーカーや工務店のホームページもチェックしましょう。

小規模の会社ほどホームページを充実させているところが多く、施工実績、会社の雰囲気、社員の人柄などが分かります。

ブログを頻繁に更新しているところなどは、継続してチェックすることで、その会社をより深く知ることができるし、ブログをきちんと更新しているという点で、真面目に誠実に仕事に取り組んでいると評価することもできます。

自分たちのことを包み隠さずオープンに情報公開しているとも言えるので、やはりホームページやブログの内容は大事なので必ずチェックすること。

何となく親近感や安心感を感じることができる工務店を見つける事ができるでしょう。

日々、どんな事をしているのか、どんな家を建てているのか、どういう社員さんがいて、どんな人柄なのか、どんな対応をしてくれそうか、ということがかなりの内容まで分かります。

ただし、そうは言っても実際に言ってみて、直接顔を合わせて話をしてみないと分からないことも多いですよね。

実際に行くのは不安が多い人が多いでしょう。売り込まれたりとか契約するまで帰らしてもらえないとか、躊躇する人も多いのが現実ですが、結局人間というのは感情の生き物ですので実際に店に行って担当者と顔を合わせた時に感じる相性や直感というものが大切です。

今では、大手のハウスメーカーや地元の工務店に限らずインターネットで評判や口コミなどを探しやすくなっているので、それもチェックすることが大切です。

ただしインターネットで手に入る情報というのは、匿名性という特徴があるためにその信憑性は疑わないといけません

ライバル会社が本当は良い工務店なのに悪口を書き込んでいる場合もありますし、反対に悪徳工務店なのに自分たちで良い評判ばかり書き込んでいるという例も実際にあります。いわゆるステルスマーケティングなどの問題もあります。

インターネットの情報は過度に信頼しすぎると真実を見る目が曇ってしまいますのであくまで参考程度に留めておいて、自分で実際に工務店を訪れて見るとかカタログをもらうとかホームページをチェックするなどして感じたことを大事にしましょう。

ここまで読んでいただければ、工務店とハウスメーカーの違いやそれぞれの特徴、メリット、デメリットは大体理解していただけたかと思います。

非常に大雑把ですが、あえて分かりやすくするためにシンプルに申し上げると、ちょっと値段が高くてもいいから無難にある程度の品質の住宅を早く建てたいという人にはハウスメーカーがおすすめです。

他方で、良い家を建てるために自分がある程度の時間と労力を家作りに割くことができて、家作りに積極的に関わることができ、価格を安く抑えたい人には工務店がおすすめです。ただし、家を建てる地域で評判の良い工務店を知っているか、自力で探すことができる場合に限ります。

ここまででかなり長くなっていますが、最後に分かりやすくするために多くの人が気になるであろう重要ないくつかのポイントで工務店とハウスメーカーを比較します。

ハウスメーカーと工務店の比較

ハウスメーカーと工務店のどちらを選べばいいか迷っている人の参考になるように、価格、技術、工期の3点について比較して説明します。

【価格の比較】

もともと大手ハウスメーカーの目標は住宅の低コスト化にあります。スケールメリットを活かした工場での住宅部材の大量生産や大量仕入れによる交渉力の強化などによって様々な生産コストを削減しています。

したがって、普通に考えると価格は工務店で家を建てるより安いと考えるのが自然なのでしょうが実際はそうではありません。

大手ハウスメーカーは、有名な芸能人やスポーツ選手を起用したテレビCMをや新聞広告、雑誌広告などを毎日のように流しています。

また、豪華なモデルハウスを全国各地に建設しておりその維持管理費だけでもかなりの金額が必要となります。

このように、大手のハウスメーカーは、広告宣伝費、宅展示場の建築維持管理費、営業マンの人件費などが工務店より圧倒的に多くかかるのです。

したがって、最終的な価格面では大手ハウスメーカーの方が工務店よりもかなり高くなるのが一般的です。

もし、地元で評判の良い信頼できる工務店があれば、そちらに依頼する方が価格は安く抑えることができるでしょう。

工務店とハウスメーカーの価格差としては、20%~30%くらい工務店の方が安いということがあります。

どうしても安く家を建てたいという人はハウスメーカーよりも優良工務店を探すことをおすすめします。

【技術力の比較】

次に技術力についての比較です。

ハウスメーカーは豊富な資金力を活かして、耐震性、断熱性、気密性などの研究をしており、それぞれ独自の高度な技術を持っています。

実物大の建物を建てて大規模な機械を使った耐震実験などは資金力で劣る工務店にはなかなかできません。

ただ、多くの人が勘違いしているのですが、大手ハウスメーカーの多くは自前で大工さんや職人さん抱えている訳ではありません。

現場での建築作業は各地域の地元の工務店に依頼して行わせます。

つまり、実際に現場で建築に携わるのはハウスメーカーに注文しても地元の工務店に依頼しても、各地域の地元の工務店の大工さんである事が多いのです。

したがって、大手ハウスメーカーでも地域の工務店でも現場で作業するときの技術力の差というのはほとんどありません

ただ、ハウスメーカーもそのことはよく分かっていて現場では事前に工場で製造した部材を組み立てるだけにするとか、製造工程をマニュアル化するなど一定の品質を保てるようにあらゆる努力をしています。

結論としては最新技術に関してはハウスメーカーの方が工務店よりも優れていると言えますが、実際に現場で建築・施工する大工さんの腕によっては必ずしもそうはならない場合もあるという事です。

最新の耐震、免震、制震技術を採用したい、ホームエレベーター、ソーラーパネル、スマートホームなどの最新技術を使った家を建てたいという人はハウスメーカーがおすすめです。

【工期の比較】

工期ついては圧倒的にハウスメーカーが有利です。

工務店だと一般的には最低でも3ヶ月から半年ぐらいかかりますが、大量生産してマニュアルに添って建築を進めていくハウスメーカーは建て始めると完成まで3ヶ月以内ということも珍しくありません。

建築資材の多くを自社工場であらかじめ大量生産して、それを現場に運び込んで、現場ではそれを組み立てるだけという工法を採用しているハウスメーカーもあり、その場合にはかなり完成までの工期を短縮できます。

仮住まいを確保するためのコストを圧縮したいなど、何らかの理由でどうしても工期を短くしたいという場合はハウスメーカーに依頼することをおすすめします。

まとめ

結論としてまとめます。

工務店とハウスメーカーのどちらがいいかという絶対的な答えはありません。

どちらもそれぞれ特徴がありますし、メリット・デメリットもあります。

大切なことは自分が理想とする家を建ててくれるのはどの業者か?自分が安心・信頼・納得して家作りを任せることができるのはどこかというのをじっくり考えることです。

とにかく家作りというのは金額が大きいだけに絶対に失敗したくないという心理が働き悩むことが多くて、本当に疲れます。

最初にも言ったように「業者選びで家の出来上がりは80%以上決まる」のです。

とにかく大変かとは思いますが、家作りの最初の関門である業者選びで失敗しないようにぜひ頑張って色々と検討してみて下さい。

あまり慌てずにゆっくりと時間をかけて勉強しながら家作りを進める方が結果としては良い家を建てることができ、家族全員が幸せな時間を過ごすことができるでしょう。

最初はとりあえず、有名どころのハウスメーカーや工務店のカタログを資料請求してパラパラ見ているだけでも各ハウスメーカーや工務店の特徴が分かったり家の構造や工法のことが分かってきます。

管理人 文字実
家作りで失敗する人には共通のパターンがあります。→ 家作りで失敗しないため住宅展示場に行く前に絶対にした方がいいことは?
  • この記事を書いた人

文字実

株式会社シグマ・デザイン社長。住宅や資格など様々なジャンルの専門家であり、大手メディアでユーザー目線に立ったわかりやすい記事を書いているWebライター。WebマーケティングやWebプログラミングなど、Webまわりの専門家。

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